(配信日:2024/04/03 17:12:18)
*17:12JST「ドル・円は伸び悩みか、米当局者発言で152円視野も為替介入に警戒」
[今日の東京市場]
ドル・円は小じっかり、夕方は上昇基調
3日の東京市場でドル・円は小じっかり。日銀オペの維持を受けた長期金利の低下で円
売りが先行し、ドルは151円44銭から上昇基調に。台湾東方沖の巨大地震を受けたリス
ク回避の円買いがドルの上値を抑えたが、午後はドル買いで151円73銭まで上昇。
・ユーロ・円は163円07銭から163円44銭まで上昇。
・ユーロ・ドルは1.0779ドルから1.0764ドルまで値を下げた。
・日経平均株価:始値39,503.72円、高値39,625.90円、安値39,217.04円、終値39,45
1.85円(前日比387.06円安)
・17時時点:ドル円151円60-70銭、ユーロ・円163円40-50銭
【要人発言】
・ホルツマン・オーストリア中銀総裁
「6月利下げに原則として反対していないが、データ次第」
「6月利下げ、FRBにも期待しつつ実施の可能性が高い」
【経済指標】
・中・3月財新サービス業PMI:52.7(予想:52.5、2月:52.5)
・日銀・10-12月期需給ギャップ:+0.02%(7-9月期-0.37%)
[今日の海外市場]
3日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事
会(FRB)当局者からタカ派的な見解が聞かれればドル買いに振れ、152円を試す可能性
がある。ただ、日本の為替介入が警戒され、引き続きドルの上値は重い。
前日の取引でユーロ圏経済の回復期待からユーロ買いに振れ、ユーロ・ドルは1.078
0ドル付近に持ち直した。一方、この日の米JOLTS求人件数は予想を上回り、FRBによる
引き締め的な政策の継続を見込んだドル買いが先行。年3回の利下げは妥当との当局者
の見方も米10年債利回りを支え、ドル・円は151円半ばを下値に下げ渋った。本日アジ
ア市場でドルは押し目買いと為替介入への警戒で売り買いが交錯した。
この後の海外市場は米国の経済指標と金融政策にらみ。今晩のADP雇用統計は民間部
門雇用者数が前回から小幅増加が予想され、パウエル議長などFRB当局者から引き締め
的な政策を維持するとの見解が聞かれればドル選好地合いに。その際には節目の152円
を上抜ける可能性も。一方、日本政府による円安けん制で引き続き上値は重い。もっ
とも、為替介入の有無や規模、水準は読み切れず、円の売り買いは抑制されそうだ。
【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・3月消費者物価指数速報値(前年比予想:+2.5%、2月:+2.6%)
・18:00 ユーロ圏・2月失業率(予想:6.4%、1月:6.4%)
・21:15 米・3月ADP雇用統計(予想:+15.0万人、2月:+14.0万人)
・22:45 米・3月サービス業PMI改定値(予想:51.7、速報値:51.7)
・22:45 ボウマン米FRB理事講演(銀行流動性やFRBの役割など)
・23:00 米・3月ISM非製造業景況指数(予想:52.8、2月:52.6)
・01:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁オンライン会合開会あいさつ
・01:10 パウエル米FRB議長講演(経済見通し)
・02:10 バー米FRB副議長(銀行監督担当)講演(地域再投資法関連)
・05:30 クーグラー米FRB理事講演(米国経済と金融政策見通し)
《TY》
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